ノープレ論的コラム vol.2

FEATURES

筆者紹介
教育現場で3000名近い子供達と接してきた経験から、幼少期における「ランバイク」を子供達の成長にどのように活かしていくべきか?その1つの形として、不必要なプレッシャーを選手(子供達)に与えない「ノープレッシャー論」を発案。
ストライダーチーム 「TeamS」代表 兼 RCS専門「Team☆NP」なんでも係 日野元春氏

ノープレの奇跡①【セイヤ・フィーノが示した無限の可能性】

ノープレッシャー論が生まれた2015年夏、ストライダーワールドカップに参戦してきました。

子供達の成長を肌で感じることができた、素晴らしいレースでした。

解釈は人それぞれ、それで良いと思ってますが、極論を言うと、ノープレッシャー論は『子育て論』です。

怒らない!とか、その日だけプレッシャー掛けないでレースさせる‥とは少し違います。

数回に分けて2015年ワールドカップで経験したこと、学んだこと、確信したことを書きます。

☆2歳SAAYA編☆

前日のプラクティスを終え感じたこと

⇒SAAYA選手は予選敗退なので、とにかく楽しませよう!

理由は明確でした。・・・スロープスタートが下れない!

恐怖(まわりの環境、黒い坂、斜度など)で練習で1回も自力で下れませんでした。

少しかわいそうにも思えました。事前の情報から予想して、ある程度練習してきましたが予想通りのリアクション。

ならば・・・・。前日のプラクティスで1つの勝負に出たのです。初。妻をセコンドにつかせました。

これは初なんです。妻もわかっていて、とにかく褒めまくる!

下れなくても褒める!数センチでもくだれたら褒める!平地の爆走(笑)を褒めまくる!

「すごいねSAAYA!だいじょうぶだよ!」

練習後半では少し笑顔で走れるようになりました。

スタート以外のスロープはなんとか自力走行までできるようになり終了。不安で不安で、自身も妻も体調不良になったくらいです。

そして当日。試走では、やはりスロープスタートが×。

スタート厳しいかなあ・・・・それでも褒めまくる妻。

「昨日より調子いいよ!」「ユニフォームかわいいよ!」

「がんばったらおいしいの(アクエリアス)あげるね!」「だいじょうぶだよ!」

迎えた予選ヒート。当日もセコンドは妻。迷わず決定・・・むしろ会話して決めたのではなく、自然と就いた妻に拍手。

ウォッチ・ザ・ゲート!・・・ピー!!(笛)

いけ!!・・・下れない!(汗)

それでもスタッフの補助をうけて何とかスタート。平地がんばって組4位でゴール。

妻とすり合わせ。なんとか笑顔で終わらせてあげようよ。そうしよう。

各ヒート4位が集まるD決勝へ。敗者復活です。

D決勝1位のみC決勝へ

C決勝1位のみB決勝へ

B決勝1位のみA決勝へ・・・

この時点で、誰も「A決勝」へ行けるとは思っていませんでした。

運命のD決勝。

ウォッチ・ザ・ゲート!・・・ピー!!

いけ!・・・いった!!!! 下った!!!!!!!

スタートゆっくり下って8位。

そこから第一コーナーまがるまで4人かわし、バックストレートで1人かわし。

正直、目を疑いました。

笑顔でニコニコ走っています。うんうん!このままゴールしてくれたら最高だ!とにかく最後まで・・・

と思った矢先。

えーーーーーーーーーーーーっ????????

先を行く2人がコース上でストップしている!??

チャーンス!私も、妻も悲鳴のような叫びです。

「SAAYA、いけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

兄SOUSUKE選手も今までで聞いたことのないような大声で応援しています。

「がんばれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

MCもテンションMAX

「WOW、セイヤ・フィーノ!!!」の連呼。

会場が盛り上がり、TeamJAPANのメンバーも総出で応援してくださいました。

みごと逆転1位!!

そしてC決勝。

もうスタートからノリノリです!スタートも決まり、スムーズに1位通過!

見ている方も、わけがわかりません。

夢なのか?現実なのか??

スタートのスタッフが爆笑しています。

また来たのか?すごいね!

そしてB決勝。

連続走行3本目。

疲れているかな・・?そんなことはない!ニコニコの笑顔でキレキレ。スタートもばっちり!2位でTOPを追走。

最終コーナー終わり噴水時点で2位。3バイク差ほどあり・・・・厳しいか?と思った矢先。

うそでしょーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?

本日一番のスプリントであっという間に併走!残り1メートルで差し切りタイヤ1個分前で1位!

なんじゃこりゃ??まじか?MCも完全にトランス空間へ 笑

「ジャパニーズヒーロー!セイヤ・フィーノ!!!」

連呼連呼連呼。

そしてA決勝。

スタート後にラインバッティングし減速してしまいましたが、数人かわして笑顔でゴール!

4本連続&5本目の走行、みごとすばらしいsmileで5位入賞☆ガールズではTOPでした☆

試合後、たくさんの方に祝福され、振り返れば、予選からTeamメイトが総出で応援してくださり、

2歳で予選敗退、B決勝敗退してしまったご家族の皆さんも笑顔で接してくださり・・感謝、感激でした。

そしてYOHさんから言われた一言ではっとしました。

「これノープレの結果やで・・・」

すべてうまくいったとは言い切れませんが、ノープレの考えを継続してストライダー乗る前から接してきたSAAYA選手。

家族のサポートもあり、世界戦の大舞台で、誰が見ても驚くような成長を成し遂げました!

5位のトロフィー。本人、ニコニコで抱いていたことが印象的です。

無限の可能性を感じさせてくれ、学ばさせてくれた

すばらしいレースでした。

 

ランバイクを全てのスポーツの始まりに。

PHOTO by 秋葉 智之 https://m.facebook.com/Tomozo-Photography-1585081638422437/

ピックアップ記事

関連記事一覧