ノープレ論的コラムvol.4

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筆者紹介
教育現場で3000名近い子供達と接してきた経験から、幼少期における「ランバイク」を子供達の成長にどのように活かしていくべきか?その1つの形として、不必要なプレッシャーを選手(子供達)に与えない「ノープレッシャー論」を発案。
ストライダーチーム 「TeamS」代表 兼 RCS専門「Team☆NP」なんでも係 日野元春氏

【ノープレッシャー論の本質】

幼少期に関しては様々な育児書や体験談などが 広く広まっているため、あくまでも参考程度にしてください。 あくまでも経験談なので、お子様一人ひとりの個性に合わせた 接し方、声のかけ方、教育をしていただきたいと願っています。 実は、この点が「ノープレッシャー論」の本質です。 (まとめは後半に書きます)

 

さて、2015年のワールドカップに参画させていただき 私自身が学んだことは以下4点

①子供は無限の可能性があるということ  ②親子関係のバランスが向上しているときに結果がでるということ  ③子の成長は親が把握している以上に進んでいるということ  ④周りの環境(仲間、雰囲気など)により結果は大きくかわるということ

①:2歳SAAYA選手の下極上での勝ち上がり 前日までは坂も下れなかった選手が本番ではA決勝入賞。 ドラマのようなストーリーを彼女が魅せてくれた。 親が勝手に過小評価しすぎてしまったことに反省。 ただし、妻が自然と行った接し方、声のかけ方は 結果的に理想的なコーチングでした。

②:①は家族バランスが向上していたため、発揮できた →2015年からランバイクレースに本格参戦した我が家。 2015年春までは家族関係がギスギスしていました。 暴走する父親 あきれる母親 パパにほめてほしい長男 本当は走りたくない長女 それが夏前に家族バランスが整い、SOUSUKE選手の7月RCS A決勝入賞から 劇的に変わりました。 良い流れ(家族バランス)で渡米。結果として父、母の役割が明確になり 家族チームとして本当の力が発揮できた。

③:親は毎日接しているので、本当の成長に気がつけないことが多い。 また親は「感情の生き物」なので我が子への視野が狭い。 そのため正しい評価、正しい判断基準が自己評価と他者評価でズレル。 SOUSUKE選手の他者を想う気持ち、妹へのサポートなど 親は彼の成長をまったく把握していなかった。 子から教わり、大人も成長した瞬間でした。

④:これは本編には記載しませんでしたが 2015年の『TEAM JAPAN』は歴代でも指折りの「一体感」でありました。※ほぼ毎年参加されている方、複数年参加の方からの意見です 各年代への応援、同クラス選手達へのサポート フォロー、笑顔、優しさが溢れた素晴らしいチームでした。 SAAYA選手の下極上は、チーム総出の応援があったから、 というのも大きな要因です。コースサイドを走りながら 選手も親御さんも一生懸命我が子のように応援してくれました。 全クラス、全選手同じでした。 大きな力になりました!

 

違う角度から例えを書きます。

あなたは100m走の高校男子選手です。 ※11秒00前後で各都道府県で優勝します。 自己ベストは12秒00です。 部活には皆勤賞、練習もまじめにやってきました。 高校総体予選の試合です。

□試合前にコーチから「絶対に優勝しろ!」と言われました

□ウォーミングアップ、練習よりも厳しいメニューが課されました

□試合中に「もっと膝をあげろ!」と言われました。後で「なんでできないんだ?」と怒られました □ゴールしたら「なんで11秒00じゃないんだ!?」と怒られました

□(優勝した選手と)同じメニューをやっているのになぜ勝てないんだ?と言われました。

□一生懸命走りましたが、予選落ち。居残りで100m50本の×が課せられました

□帰りのバス内、コーチからずっとお説教をされました

□家に帰ったら、試合を見ていた両親に「がっかりした」「まじめに練習っやってるの?」  「お金の無駄だ」とひどいことをたくさん言われました。そして夫婦喧嘩が始まりました。

上記イメージしてください。 どう感じますか??? 私なら絶対に陸上辞めます。 大嫌いになります。 二度と試合には出たくありません。 部活もいきたくありません。 両親も最悪な存在になり、反抗期に入ります、確実に。 同じようなことを私は2015年1月~2月にSOUSUKE選手にやってしまいました。 それでも「はっ」と気付けるチャンスがありました。 運よく教えてくれた先輩がいました。 上記ありえない!と感じた方、 そのありえないが今ランバイクの現場で起こっています。 違和感を感じた部分があれば、そうならないように

①自分が変える、変わる  ②環境を変える、変わる努力・工夫をする  ③子を理解する、リスペクトする  ④他者評価で「やりすぎ」「体罰に近い」なら、それは間違っている 不必要なプレッシャーはいりません。

「怒る」のがハイプレ 「怒らない」のがノープレ ではありません。 競技をする上で、試合に臨む上で、練習をする上で 選手が最高のパフォーマンスを発揮する上で邪魔になる 不必要な「圧力」は必要ないということです。 この基準は各家庭で違いますので、明確には書きません。 個人的には「叱咤激励」は大賛成です。 気持ちを高ぶらせたり、前向きにさせたり・・・と必要なことでしょう。 ただし、 「叱咤激励」と「体罰」は違います 「叱咤激励」とは、「激励」あっての「叱咤」です。

※激励→励ますこと 「叱咤」で終わっていませんか??? ※叱咤→どなりちらすこと、大きな声を出して怒ること この点を踏まえ、個々の個性に合わせた指導、育成を 各家庭、各チームでお願いしたいと思います。

ランバイクを通して子も親も学び成長していくことができる すばらしいですね、ランバイク! 結果として、選手育成は「子育て論」そのものだと確信しております。 詳細はNP座学、NP合宿にご参加ください。 膝を突き合わせて、とことんお話しいたします。 連載お読みいただきありがとうございました!

 

ランバイクを全てのスポーツの始まりに。

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